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  電線知恵袋 

ギガビット時代 のLAN規格 “カテゴリ5e”

オフィスのパソコン利用ではLANが不可欠になり、「カテゴリ5」という言葉をよく耳にすると思います。「カテゴリ5」は、100BASE(毎秒100メガビット)のイーサネットLANに対応するケーブルやネットワーク機器の規格で、10/100BASEのLAN用として広く使われています。 しかし、パソコンやネットワーク機器の進化とともに、LANもギガビット(1000BASE)時代が始まりつつあり、ギガビットLANに対応する規格として策定されたのが、「エンハンスドカテゴリ5(カテゴリ5e)」規格です。
「エンハンスドカテゴリ5」は1999年12月に決定されましたが、 電線業界ではこれより先に審議会で提示された規格案に基づいて製品化をすすめており、より高品質で高信頼性のLANケーブルがすでに発売されています。

「カテゴリ5」は100BASEのLANを想定して決められましたが、「エンハンスドカテゴリ5」ではいくつかの規格強化と規格項目の追加で1000BASEに対応する基準を規定するしています。したがってコネクタ形状などのハードウェア部分は、「カテゴリ5」との互換性が確保されており、「カテゴリ5」として敷設したLANであってもテスト項目をクリアするマージンがあれば、「エンハンスドカテゴリ5」として使える可能性もあります。

「エンハンスドカテゴリ5」では、ケーブルの規格値として「カテゴリ5」に比べて主に次のようなテスト項目が強化されています。
◎近端漏話減衰量(NEXT)
 
32.3→35.3dBに強化。
◎パワーサム近端漏話減衰量(PS-NEXT)
 32.3dBの規定追加。他対の影響を合計した近端漏話減衰量。
◎遠端漏話減衰量(EL-FEXT)
 20.8→23.8dBに強化。
◎パワーサム遠端漏話減衰量(PS-ELFEXT)
 20.8dBの規定追加。他対の影響を合計した遠端漏話減衰量。
◎リターンロス
  15.1→17.1dBに強化。

ケーブルの曲げかた、プラグ圧着処理の施工状態などで規格を割ってしまう場合がありますので、ご注意ください。
ギガビットLANでは、ハードウェアだけでなく、LANの施工状態を含めたトータルの精度が求められるようになります。